屏風山地域
屏風山地域は西津軽郡鯵ヶ沢町から海岸沿いに北へ、つがる市越水地区、同館岡・車力地区を経て十三湖までの約30km、東西は、日本海岸から3〜4kmの海岸砂丘地帯を指し、その面積は約7,500haにも及びます。
屏風山地域には、この地の開拓を成し遂げた津軽藩四代藩主信教公の頃より、日本海からの潮風飛砂や岩木颪しを防ぐために松が植林され、その松林の様相が恰も屏風を回わしたようだとして、屏風山と称されています。
地形は砂でおおわれた丘陵地帯(砂丘)と、丘陵と丘陵とに挟まれた平坦地と低湿地帯が大部分を占め、この地域の砂丘は舌状砂丘と呼ばれています。
屏風山地域ほど典型的な舌状は世界でも類例が少ないと言われ、点在する湿地帯、中でも23haに及ぶ広さのベンセ湿原に自生するニツコウキスゲは、一帯を黄色に染め、初夏の屏風山の風物詩となっています。